「宝石の娘と異能の王子」12話ネタバレ～町長の陰謀が明らかに～

「宝石の娘と異能の王子」12話ネタバレ～町長の陰謀が明らかに～

どこか捉えどころのない穏やかな雰囲気を漂わせる町長に、エヴァンは初対面から言い知れぬ違和感を覚えていました。アレンは屈託なく、町長に妹のアンナとその婚約者だというエヴァンを紹介します。和やかに談笑する三人を少し離れた場所から見つめながら、エヴァンは深く考え込んでいる様子でした。

町長が立ち去った後、アンナとエヴァンはアレンに宿まで送ってもらいます。道すがら、人の心を読み取る力を持つエヴァンは、すでに町長の腹に隠された黒い思惑を見抜いていました。町長の悪事を町民たちに暴露すれば事態は解決するかもしれませんが、人望の厚い町長の言葉を覆すのは容易ではなく、誰もエヴァンの言葉を信じようとはしないでしょう。さらに、エヴァン自身も、自分が第一王子であることを決して悟られてはならず、下手に動くことができないというジレンマを抱えていました。

エヴァンが一人で頭を悩ませていることにアンナは気づいていましたが、彼が何も語ろうとしないため、力になりたくてもなれないもどかしさを感じていました。

翌朝、エヴァンはアンナに詳しい事情を明かさないまま、彼女を伴って再び町長の屋敷を訪れます。多忙を極める町長と話せる時間は限られていましたが、この短い接触で、エヴァンは町長の陰謀の恐るべき全貌をほぼ掴むことができたのです。

町長との会話を終え、二人が宿に戻ると、そこには王宮から放たれた追っ手たちの姿が！緊迫した状況の中、エヴァンは町長の家に忍び込み不正の証拠を探し出す間、アンナにはアレンのもとで身を隠すよう指示します。しかし、アンナはエヴァンのその一方的な命令に、素直に頷くことができずにいたのです！

「宝石の娘と異能の王子」12話感想～町長の陰謀が明らかに～

やはり、クルーフォーグの町長は善良な市民の仮面を巧みに被り、その裏で町の人々を犠牲にする極悪人でしたね。人の心が読めるエヴァン様がいて、本当に良かったです！

しかし、第一王子という身分を隠し、今は一介の平民を装っているエヴァン様にとって、町長が悪人であると周囲に信じさせるのは至難の業です。だからこそ、自ら危険を冒して町長の家に忍び込み、不正の確たる証拠を集めて、クルーフォーグの町を救おうとしているのですね。エヴァン様は常に冷静に状況を分析し、今何をすべきかを的確に判断できる、まさに王たる資質を備えた方なのに、王宮の者たちは何も分かっていません。

ただ一つ、少し気になるとすれば、エヴァン様は誰かに頼ることがあまり得意ではないのかもしれない、ということです。今回もアンナさんには一切相談せず、全てを一人で背負い込み、解決しようとしています。アンナさんを危険な目に遭わせたくないという彼の深い愛情は痛いほど伝わってきますが、もう少しアンナさんのことを信頼して、頼ってみても良いのではないかな、と感じてしまいます！

とにかく、お二人には、あの悪辣な町長によって疲弊しきったクルーフォーグの町を、一日も早く救い出してほしいと心から願っています！

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