自分はあまり短編漫画を読まない。
ストーリーが短く、満足できないからだ。
しかし、「マイブロークンマリコ」だけは違う!
たった1巻でこんなにも感情をえぐられたのは初めての経験です。
今回紹介する「マイブロークンマリコ」は、生と死を非常に考えさせられる作品です。
本記事では「マイブロークンマリコ」の感想・レビューを書いているので、最後まで読んでください!
マイブロークンマリコのあらすじ
あらすじ
OL・シイノトモヨは、ニュースで親友・マリコの自殺を知る。
マリコは学生時代から父親に虐待を受けており、自分に何かできることはないのかと考え、マリコの遺骨を奪うことを決意!
マリコが行きたがっていた「まりがおか岬」に、マリコの遺骨を持って訪れる。
マイブロークンマリコの基本情報
掲載 | Comic BRIDGE online |
作者 | 平庫ワカ |
巻数 | 1巻 完結 |
マイブロークンマリコの感想・レビュー
4話に凝縮されたストーリー
この漫画は4話しかありません。
たったの4話だけで本当に満足できるの?と思う方もいるでしょう。
ハッキリ言います。
4話で十分!!!
あらすじでも述べましたが、OL・シイノトモヨは、親友・マリコの死を突然知らされ、マリコの遺骨をもって、「まりがおか岬」に向かう物語です。
「マイブロークンマリコ」第一巻より引用
ただ、トモヨが遺骨を奪って駆け抜けるだけの漫画なんですよ!
めちゃくちゃシンプルなストーリー!
しかし、マリコの虐待されていた過去や、トモヨの親友を失った悔しさと怒りの描写が詰め込まれているため、中身が重厚で複雑に感じます。
この漫画の凄さは、たった4話で読者の心をバンバンぶん殴ってきるところ。
大切な人を自殺で失うことがどれだけ辛いか。
自ら命を絶つことが、どれだけ悲しいことか。
命の尊さを今更ながら気づかされました。

泥臭いトモヨ
主人公・トモヨを泥臭く描くことによって、重たい漫画に疾走感を与えられ、非常に読みやすい!
「マイブロークンマリコ」第一巻より引用
泥臭くガムシャラなトモヨの姿に、勇気を貰える!
トモヨの「生」の輝きと、マリコの「死」の悲しさが対称的で、友達として同じ時間を過ごしてきたはずなのに、なんでこんなにも違うのかと思ってしまいます。
マリコにトモヨの泥臭さがあれば、人生は変わっていたのだろうかと考えさせられる。

まとめ
「マイブロークンマリコ」は本当に良くできた作品です。
間違いなく読んでおくべき漫画ですよ!